ただ「嫌な思いをしたくない」と願う毎日
看護師1年目の時、
失敗ばかりでデキない自分。
先輩からいろんな言葉をもらうけど、
私が考えていることは言葉に変換できず
伝え方がわからなくて伝わらない。
「はい」としか言えず下を向いてしまう。
どうしたもんかと頭を抱える先輩や上司。
とっても辛くてふがいなくて
でも解決法もわからなくて、
職場から駐車場まで
シクシク泣きながら歩いて。
車の中でワーワー泣いていました。
「この仕事を続けていけるだろうか」
「どうか今日は失敗しませんように」
「怒られたくない!」
毎日そう考えながら仕事に行っていました。
先輩から出された課題をやらなきゃいけないのはわかっていても
身体が動かず仕事以外はずっと横になっていて
結局半分程度しかできていないものを提出し、
「やっつけ仕事」と言われんばかりでした。
「このままだと病気になっちゃうよ。神社の神主さんのところに行かないかい?」
と、家族のつてで神社に連れて行ってもらいました。
「えー…神社…?お祓いみたいなことするの?そんなんで変わるのかな」
と思いつつ、それでも何か助けてくれる存在があればと思いすがりつきました。
神様からの2つの質問
神主さんは本当にあの大幣を振って
儀式みたいなのを始めました。
しばらくして終わった後、
神主さんから
「神様からあなたに2つ質問があります。
あなたは生まれた時から22歳なのですか?」
と言われました。
突拍子もない質問すぎて口がポカーンとなりました。
神主「あなたは辞めたいと思っているのですか?」
私「いえ、辞めたくないです」
神主「では、どうなりたいと思っているのでしょうか?」
私は言葉に詰まりました…
神主「最初からなんでもできる人間はいません。ですが自分がどうなっていきたいのか、それを持って行動している人のことは、神様が全力で応援してくれます。ですが、どうなりたいのかがわからないままでは、応援のしようがないのです。」
そうか…と思いました。
今までの私は、
自分の人生なのにどこか受容的で人任せで、
「とにかく今自分が辛いから楽になりたい」とか
「嫌な思いをしたくない」と漠然と思っていました。
「辞める」選択肢があることもあまり考えていなかったし、
「自分がどうなりたいか」も考えたことがありませんでした。
今考えれば、自分が嫌な思いをしたくないという気持ちばかりで、
自分が変わるために行動をする、という意識はありませんでした。
ですがその言葉をきいて初めて
「この病棟で一人前になって貢献したい」という
「なりたい自分」が生まれました。
最初から何でも自分でできるわけではない。
教えてくれる人がいることに感謝をして、貢献しよう。
「あなたはどうなりたいのか?」
「こうなりたい」という目標を持つことで
そのためには○○をしよう、と行動に移していける。
私の場合はとにかくコミュニケーションが苦手だったので
「良い伝え方がわからないから本を読んで
イチから日本語を勉強しよう…」とか
「先輩の言い方・伝え方で上手なものはマネしよう」
と、普段の行動がかわっていきました。
(もちろんその後も何度もつまづいていますが)
すごく初歩的なことかもしれませんが、
私にとっては
「自分がどうなりたいのか」を明確にする
それが
「自分らしく生きる」の第一歩でした。
私のスタート地点があまりにも低い場所なので
参考にならないかもしれませんが、
うまくいかなくて辛い・くじけそうな時は
自分の胸の内に
「あなたはどうなりたいのか」
という質問をしてあげると
なにか行動の糸口が見えてくるかもしれません😊